INTERVIEW 社員インタビュー

09 経営企画

今以上に社員全員が挑めて、
自由闊達になれる環境をつくる。

PROFILE

経営企画部長/ICT推進室長

  • 高山 大輝

    神戸大学経営学部を卒業後、株式会社クボタに入社。財務経理を経験。管理会計・原価管理・決算業務などを担う。その後ENEOSの子会社2社に入社し、現場業務に携わる。ガソリンスタンドの接客スタッフ、法人企業への石油卸営業、船舶向け石油の卸営業、産業用潤滑油の新規開拓営業を経験。2019年4月に高山石油ガスに入社する。経営企画部で全社の課題抽出と解決に挑み、ICT推進室を立ち上げて全社の労働環境を整備。2020年10月から現在の役職に就任。グループ全体の経営企画と社内ICT化を担っている。

老舗企業の良い点は残しつつ、今の時代に合った環境へのアップデートを。

経営企画部長/ICT推進室長としてのミッションを教えてください。

高山

現在のミッションを一言で表すならば、「高山石油グループを、今以上に自由闊達で明るい会社にする」こと。まさにそれに尽きます。入社してから特にこだわって進めてきたことは、会社全体の業務の見直しと、社員が働きやすい環境を整備すること。業務の無駄を省いたり効率化できる点は、積極的に改善を進めてきました。

実は入社前、私は「地元に密着した老舗企業ってどんな感じなんだろう」「都会の会社と比べて、どんな人間関係なんだろう」と不安な点もあったんですね。しかし実際に入社して、その不安は杞憂だったとすぐに気付きました。当社で働く社員はみんな温かくて、真面目で、優しい人が多いんです。これは間違いなく当社の大きな魅力であり、強みだと自慢できます。また、入社後に各事業部を見学したり業務体験することで、高山石油グループが長年お客様と築いてきた信頼関係や距離の近さを知ることができました。創業から110年もの長い間、ガスや石油の供給を通して大勢のお客様の生活に密着し、安心な暮らしに欠かせないインフラ企業である責任感を、改めて実感できたのです。

一方で、老舗企業だからこそ、長い歴史の中で継承されてきた”アナログ的”な業務の進め方が多いのも気になりました。先人が頑張って仕組み化したやり方が定着していたものの、昨今の社会のICT化やDX化の流れを考えると、最新システムを導入することで業務の無駄を省けることばかりでした。無駄を省き効率化をすることで、社員ひとりひとりに自由な時間が生まれる。その時間で、お客様に新しい提案をするなど生産性のある時間にしてもらいたい。そう考えて、定型業務の圧縮やデジタル化を進めていきました。結果、今社内では業務のデジタル化や改善が日々追求されており、働きやすさは常にアップデートされています。当社は山口県の老舗企業ではありますが、都会のベンチャー企業と変わらない ”仕事がはかどる、働きやすい環境” があると思いますよ(笑)。

営業職だけでなく事務職も全社員が、誰かのために貢献できる会社に。

ICTの導入で、社内改善が進んでいるのですね。具体的に進めたものを教えてもらえますか。

高山

現在いろいろなプロジェクトが同時進行で動いているのですが、どれにも共通するのは業務のデジタル化です。例えば、LPガスの営業活動での業務効率化プロジェクト。最近まで、LPガスを設置するお客様に対して訪問しての集金をしていましたが、ガスの使用量を計測する方法をスマートメーターに変更。使用量がデジタル化され、現地をお伺いしての検針作業がなくなり、LPガス交換などの配送業務も効率化できました。検針作業や配送業務の負担が大きく減ったことで、山口県内にあるガス充填所の統廃合も現在検討しています。ガス会社には、お客様から万が一の連絡があった際にすぐに駆けつけられるように宿直や日直などの義務があるのですが、これも拠点を統廃合することで社員の負担を減らすことができ、大きな働き方改革になると考えています。他にも、評価制度の改定や各部署の業務の見える化、グループ間での情報共有ネットワークの構築、各種マニュアルの整備など、総務部門・ICT部門が中心となっていろいろと進めている最中です。

今進んでいる業務改善・効率化のプロジェクトで、根本的な軸となっているのは「社員一人ひとりが、もっと自由に動ける時間をつくる」という考え方です。さきほどもお話ししましたが、業務の無駄や定型業務を減らして、その分増えた時間を、お客様との接点の時間にしてほしいのです。

高山石油グループの強みは、長年お客様と築いてきた信頼関係やお客様との距離の近さに違いありません。お客様のためになることを日々考えて、果敢に行動してほしいという思いがあります。当社のことを「高山さん」と慕ってくれるお客様に喜んでもらえるような提案を、営業の皆さんにはしてほしいですし、決して営業部門だけに限らず、総務などのバックオフィス部門であっても、「社員がより働きやすくなる環境のために、より良くする行動」をしてほしいと考えています。高山石油グループの全職種で、皆が「誰かのために貢献する」環境をつくれたら、それはもう無敵だと思いますし、そんな企業がこれから何十年、何百年も変わらず成長し続けていくのだと考えています。

目の前のお客様に真剣に向き合っていくこと。これは今後も変わらない。

これからの展望について、教えてください。

高山

石油とガスのエネルギー業界は、これから激動の転換期を迎えるかもしれません。しかし何も怖いものはありません。これまで110年にわたって山口県のインフラ企業として、お客様の安心な生活を支えてきた誇りと責任感が当社にはあり、これまで以上にお客様との信頼関係を堅持できるような挑戦をしていくだけだと考えています。具体的には、時代に合った投資を積極的に行なっていきたい考えです。たとえば、スマートメーター化やシステム化などを通して、当社の社員にとってはお客様との接点が取れる時間が増えました。その時間を使って、お客様のためになることを新たに提案するのはもちろん、無駄なコストを抑えられた分、地域の皆さまにコストを省いた上でのサービス提供や貢献もできるでしょう。地域のインフラ企業としての供給責任を今後も果たしていきたい考えです。

組織目線では、社員一人ひとりが成長していけるような環境をもっとつくっていきます。既存の仕事だからという理由でルーティン業務を長年続けて、マンネリ化してほしくはない。普段の業務の中でこそ、新しいことに目を向けて挑戦し、将来に向けて各自が成長していける組織にしたいです。

たとえば、目の前のお客様が何かに困っているときに、「忙しいからいいや」と見ぬふりをするのではなく、「お客様が求めてるものは何だろう?」と真剣に向き合って考えていけるような組織。そんな行動ができるように、社員をバックアップするのが、経営企画・ICT推進室の役目だと考えています。そんな組織づくりが今以上に実現できれば、今以上に自由で明るく挑戦できる会社になれるはず。社員一人ひとりがアイデアを出し、グループ全体で新しいことに挑める会社になれば、新規事業も多数生まれ、新しい高山石油グループになっていることでしょう。そんな会社をつくっていくのは、まさにこれから入社するあなたですし、一緒に頑張っていけたらと思います。