INTERVIEW 社員インタビュー

04 石油/営業、販売企画

日本のものづくりを支える使命。
サービスステーションを改革する挑戦。

PROFILE

  • Kさん

    私立大学経営学部を卒業。1989年入社。高山石油株式会社・高山石油商事株式会社の2社に所属する販売部長。入社後サービスステーションで3年間経験を積み、本社へ異動。現在は大手工場や運送会社などの法人企業に対して、燃料油や潤滑油の営業を行っている。「ENEOS ルブマイスター」認定者。

  • Oさん

    国立大学教育学部を卒業。1999年入社。高山石油株式会社 販売部販売課課長。入社して3年間はサービスステーションに勤務し、その後本社へ異動。以来20年以上にわたり、サービスステーションの販売企画として活躍中。

日本のものづくりに欠かせない「潤滑油」を提案する、マイスター。

石油の営業とは、どんなお仕事なのですか?

K

主に行っているのは、法人企業に対して燃料油や潤滑油の販売です。燃料油はその名の通り、機械や車の燃料になる油のこと。潤滑油とは、機械の歯車などを滑らかに動かすための油のことを指します。山口県下松市周辺には大きな工場やコンビナートがたくさんあり、当社とは何十年ものお付き合いがあるんです。そんなお客様に、各工場の機械に合った最適なオイルを提案したり、価格交渉を行ったり、機械設備の簡単なメンテナンスを行ったりするのが私たち営業の役目です。

特に今当社が力を入れているのは、潤滑油。あまり馴染みがないかもしれませんが、潤滑油はどんな工場にも決して欠かせないもの。潤滑油がないと機械がうまく動かず、故障に繋がってしまうんです。潤滑油については需要が途絶えることはきっとありません。工場で稼働する機械にとって必要なものであり、言わば “ものづくりの必需品”と言える商品です。

どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

K

潤滑油は大きな括りだけでも100種類以上あり、さらに粘り気の強さによって細かく種類が分かれています。機械ごとの特性や状態によって、マッチする潤滑油は全く変わってくるんです。そこで重要になるのが、私たち“潤滑油のプロ”。機械の用途、稼働状況、工場の温度…といった複雑な要素を分析した上で、最適な潤滑油を提案する存在です。

実はこの仕事には、「ルブマイスター」というENEOSが設けた認定制度もあります。潤滑油販売に求められる最高水準の知識・ノウハウを習得したセールスのみに与えられる称号で、潤滑油の専門知識、保守管理手法、提案型販売の実践スキルなどについての研修をすべて修了し、年1回実施される認定試験に合格したら認定されます。私は運も良かったのか、この認定制度が始まった初期の第2回認定試験で見事合格をいただきました。当社にはもう1名試験の合格者がおり、計2名が「ルブマイスター」の称号を持っています。中国地方でマイスター認定を持っているのは全部で18名(2023年5月時点)しかおらず、それだけ潤滑油の提案は難易度が高く、希少価値が高い仕事だとも言えます。

“マイスター”という称号がある分プレッシャーを感じることもありますが、これまで学んできた知識、そして足で稼いできた現場感覚が活かされ、「こんな商品があったんだ!」と驚いていただけた時には、自分の仕事が誇らしくなりますね。

給油メインだったサービスステーションに、新しい”売れ筋”商品をつくる。

販売企画とは、どんなお仕事なのですか?

O

サービスステーションの販売企画とは、収益最大化を目指して、販促施策を企画・実行したり、店舗の新たな運営方法を考えたりする仕事です。

イベントを企画したり新たなサービスを作ったり…と自分のアイデアを形にできるのが、この仕事の面白いところ。といっても、全てを一人孤独に進めることはありません。各店舗の店長から現状について伺いし、現場スタッフからお客様が欲していることや施策案をヒアリングして、皆で一つになって売上向上を目指すんです。そうして出来上がった企画が成功を収めたときには、「やってよかった」「Oさんを頼りにしてよかった」なんて嬉しい言葉をいただけます。それが何よりのやりがいですし、次の仕事への励みにもなります。

これまでのお仕事の中で、印象に残っていることはありますか?

O

洗車やカーコーティングを行うサービス『KeePer技研』を導入した仕事です。サービスステーションに来られるお客様は給油がメインですが、ガソリンありきの商売なので単価や利用者数は上げづらいものです。しかし洗車であれば、サービス品質を高めるほどに喜んでくださるお客様も増えるのでは?と考え、新サービスとして取り入れることにしました。

苦労したのは品質の向上。洗車はスタッフの手作業で行われるため、各店舗で品質の差が出てしまいます。そこで『KeePer技研』の運営本部と話し合いながら教育プランを組み立て、誰もが高いパフォーマンスを出せるように研修を行ったんです。少しずつレベルが上がっていき、最終的に教育した店舗の全店で、高品質のサービスが実現できるようになった時は本当に嬉しかったですね。

実はライバル店舗と比べると『KeePer技研』の導入は遅めでしたが、今や「この店舗以外で洗車はしない」と言ってくださるお客様が後を立たないほど、自慢のサービスに成長しました。県内売上No.1を獲得した店舗もいくつかあるんですよ。販売企画の仕事は、頑張った結果が売上やリピート率といった数字になって表れるので、その点も醍醐味。これからも新しい施策を導入し、サービスステーションのあり方を変えていきたいです。

老舗企業なのに自由度が高く、誰でも挑戦できる。

高山石油の魅力はどこにあると思いますか?

K

やはり会社の安定性は大きな魅力だと思います。1913年の創業以来、ずっと安定経営が続いている会社はそう多くないですよね。ENEOS特約店として、今後も地域に欠かせない会社であり続けるのではないでしょうか。

O

長年、信頼関係が続いているのは本当にすごいですよね。私の仕事も、代々の先輩方が誠実な仕事をしてきたからこそ受け継がれてきたもの。今は「先輩を超える」というのが私の目標になっています。

K

日々の仕事の中でも「とても信頼されている会社なんだな」と感じる場面は多いですね。たとえば、工場の心臓部である発電所のオイル交換を当社にお任せいただいていること。お客様自身ですらあまり入れないような場所の作業をお任せしていただけるのは、長年の信頼があってこそ。営業活動がしやすいのも、これまでの歴史と実績があるおかげです。

O

一方で、人数規模はそこまで大きくないので風通しはとてもいいんです。販売企画のアイデアも、社長と部長に相談すればOK。企画書をじっくり時間をかけて詰めて、大勢の前でプレゼンをして…なんて大企業でありがちな工程はありません。それに、今まで出した案で“NO”と言われたものはほとんど無いです。考えたことを形にできるので、仕事の面白さを感じやすいと思います。

入社する方に求めることはどんなことでしょうか?

K

ウチの営業は、自由度が高くていろいろと融通がききやすいんです。だからこそ、自律心のある方のほうが活躍しやすいかもしれません。といっても、入社後1年ほどは先輩が横について丁寧に仕事を教えていくので、その点は安心していただきたいです。

O

販売企画はアイデアを出す仕事だと思われがちですが、店長や現場スタッフの話を聞くことがとても重要なんです。「企画なんて難しそうでできない…」と考えている方でも、人と会話することが好きな方、話を聞くことが好きな方なら大丈夫。あとはじっくり経験を積めば、仕事を楽しめるようになるはずです。